俺?CEOだよ。社員いないけど

めんどくさいことばかり考えている26歳起業家「FL G4ng」の日記。頭の整理のためにゴミを投下します。

【FL G4ngの千夜五百冊 第2夜】フレドリック・ブラウン「さあ、気ちがいになりなさい」

 

始まりました、FL G4ngの千夜五百冊。第2夜の今日はSF短編の名手フレドリック・ブラウンの一冊を紹介します。まず題名からして色々ヤバい雰囲気を醸し出していますが、実は一度絶版になった本でして(訳書として日本に出たのは1960年代でした。古!)、それをハヤカワが復刻したわけです。この題名を変えずに。訳はあの星 新一。気ちがいという言葉が社会のタブーとなって久しいですが、挑戦的ですよね。

 

さあ、気ちがいになりなさい (ハヤカワ文庫SF)
フレドリック ブラウン
早川書房
売り上げランキング: 239,133
 
さて、この本はSF話含む短編集なんですが、思わずニヒルな笑いを浮かべてしまうような意地悪なものが多いです。個人的にサキに近いものを感じました。
 
星 新一ばりのショートショートも素晴らしいのですが、僕のお気に入りは少し長めの短編である表題作「さあ、気ちがいになりなさい」です。
 
主人公は3年前に大事故で記憶喪失になった新聞記者なんですが、ある日上司から「精神病院に潜入取材してくれないか」という無茶ぶりを受けます。しかも自分のことをナポレオンだと思い込んでいる偏狂者として。なぜナポレオンかというと、主人公が敬愛しているのをみんな知っているからなんですが、要するに好きすぎる人と自己を同一視してしまってるイタい奴を精神病院で演じろという指示のようで、それにしてもわけがわからない仕事です。しかも取材の目的は今は明かせない、と。ただ一つ、彼の失った記憶を取り戻せるかもしれないという精神科医が取材に協力してくれると上司は言います。
 
主人公は悩みつつも、これを承諾します。なぜなら、上司の指示云々とは関係なく彼は薄々「俺は事故前、ナポレオンだったんじゃないか」と感じていたからです。
 
 
はい、わかりますよ、あなたが言いたいことは。こう言いたいんですよね。

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まぁ僕の説明が下手なのもありますが、とりあえず読めばわかる

 

そんな、自分をナポレオンだと疑っている主人公は意を決して精神病院に潜入するのですが、そこにはとんでもないオチが待っています。

 

ネタばらししてしまうと、彼は実際ナポレオンなんです。でもそれはブラウンが用意しているオチではなく、本当のオチは正にニヤッとしてしまうような、そんなのアリかよと苦笑してしまうようなものになっています。ここまで説明しても意味わかんないでしょ?読むしかないんですよ。さあ、気ちがいになりましょう。

 

さあ、気ちがいになりなさい (ハヤカワ文庫SF)
フレドリック ブラウン
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