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俺?CEOだよ。社員いないけど

めんどくさいことばかり考えている25歳起業家「黒なんとか」の日記。頭の整理のためにゴミを投下します。

【24歳男の率直なレビュー】東京タラレバ娘、4巻も相変わらずめっちゃ面白い

 

 

いやー、東京タラレバ娘、最新巻も読みましたがおもしろいっす。

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さて。昨日は映画「東京タワー」を紹介し、今日は女性向け漫画の東村アキコ「東京タラレバ娘」を紹介しようとしている自分を客観視して「どこの丸の内OLやねん」とツッコミを入れたくなっている黒なんとかです。いやでもね、こういう東京を舞台とした女性の作品は、本当に興味深いんですよ。プロフィールにも書いてますが、僕は自分の会社を経営する傍らでチョコチョコと経済学をかじっておりまして、特に都市経済学という分野が好きなんです(時間さえあれば大学院で都市経済学やりたいよ...)。その分析対象として、やはり東京に優る日本の都市は無いな、と。


東京という都市は皆さんご存知の通り、色々なものの中心ですね。男性目線からすると、やはり経済の中心というイメージでしょうか。大企業の本社がたくさんあるし、渋谷界隈ではこれから一旗あげたるぞ!と意気込むスタートアップなんかも一杯いる。政治の中心でもあり、最高学府を擁するという意味では学問の中心でもある。


もちろん僕も男性なので、こういった男性的な都市の魅力が好きです。一方で、タラレバ娘の3人のような女性たちは男性には見えない都市の景色を見ているんだなぁと、色々気付かされることが多いです。その景色はキラキラとしてるようにも思えるし、弱々しくあぶなっかしくも思える。正直、マッチョ思考の男性からすると「くだらねー(笑)」と思われてしまうような景色でもあったりします(パンケーキとかね。あれはもはやシンボル的な存在なので、パンケーキそのものへの批判じゃないんですよ)。


前置きはこれくらいにして、さっそく紹介していきたいと思います。浅学ながらちょっとだけ真面目な話もします。ネタバレあるのでお気をつけて。
 

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タラレバ娘は世界中にいる?先進国を中心とする深刻な都市部の女性余り


僕は都市に関する海外の記事をよくチェックするのですが、実は最近ホットトピックなのが「都市部の女性余り」です。特に高学歴の女性。驚いたのは、アメリカの都市部の大学では女性のほうが比率が高いところが散見され始めていて、ニューヨークの大学では6割強が女性だったりするそうです(記事のURLはめんどいので貼りません)。

 この人たちの大半は当然キャリアウーマンへと変貌していくのですが、女性の特性としてパートナーは自分と同等以上の能力を持つことを望むケースが多いようです。この辺の情報はなんとなくみなさんも小耳に挟んだことがあるでしょう。とりあえずこれ以上ザコの分際で都市問題を語るのは、書評から離れてしまうし何よりおこがましいのでやめたいと思います。もしめちゃめちゃこの問題に興味ある人は最近出たこの本をオススメします(オススメといっても僕は積ん読しているのですが...)。和訳されるといいんですけどね。

Date-onomics: How Dating Became a Lopsided Numbers Game (English Edition)

ちょっと話逸れるんですが、倫子さんって普通に可愛くないですか?そんなにたくさん女性漫画を読んでいるわけではないんですけど、しばしば思うのは「なんか可愛い人がそうでもない感じで扱われてるな」ってことなんですよ。率直に言って、倫子さんが美人すぎて、うーむ、こんな美人でしかも自活してる33歳から悲しさを共感するのは難しい。「こんな優良物件、ホントにほっとかれるかぁ???」と思っちゃうんですよ。脳内でもう少しこう、庶民的な顔に変換できればいいんですけどね、そんなに器用じゃないっていう。まぁそれは漫画だから仕方ない。でも男性物ってフツメンはきっちりフツメンで書かれる気がするんで、ちょっと男からすると違和感あるんですよ。
 
閑話休題。今巻は前半部、映画狂のマッチョマンと結婚するかというところまでいって、別れるという展開でした。僕はああいう男に会ったことが本当に無いんですが、もしかしたら僕がラッキーなだけだったのか、それとも友達は僕が知らないところで彼女には暑苦しく趣味をおしつけていたのかもしれない。僕は自分の趣味がマイノリティなことを10代のときに死ぬほど自覚したので、今ではあっちから聞かれない限りは極力押し付けがましいことは言わないようにしています(オススメ程度ならちょこっと言いますが)。万が一趣味が一緒だとしても熱量は違うかもしれないし。だから僕があのマッチョマンに抱いた感想は「今までの人生で、すげー趣味も熱量も合う彼女か、我慢強い彼女が多かったんだろうな」というものでした。あのキャラの存在自体が「あの年齢まで独身なのはそれなりの理由があるんだよ」という東村先生の皮肉だったのかもしれない。(一つだけ言わせて欲しい。ダークナイトを自信満々に見せる男はそんなにいないと思うぜ...。「映画マニアに育てる」発言は、もうホラーとしか思えなかった。なんだ、育てるって。非現実的なキャラだよあんなの)

一応マッチョマンをかばっておくと、倫子さんが「結婚しなければ」という強迫観念から映画好きを装ってしまい、本音をギリギリまで言わなかったというのももちろん良くなかったですね。
 
倫子さんはマッチョマンと別れるまで、色んな苦悩を抱えます。苦悩というか、脳内時間旅行すらします。でも、最終的に「話してて面白く無い奴と結婚とか拷問かよ!」という結論に達して、無事お別れを告げます。当たり前っちゃ、当たり前なんですよね。結婚って一応好きな人とするっていうものなんだから、話が全く咬み合わない時点で結婚できるわけがない。僕は、女性がこういう当たり前の選択をする社会になってきたんだなぁと思いつつ、好きな人と楽しい話がしたいという願望を叶えるのは実はめっちゃ難しいことだよなぁと自分を重ねてしんみりした気持ちになりました。しかも、その願望が叶えられてる倫子さん以外の2人は不倫とセカンドですからねぇ...。

そんなタラレバ娘3人でスカイツリーにのぼる件は、さすがに胸が苦しくなりました。いやだってさ、これは漫画だからちゃんとKEYくんという白馬に乗った救世主がいるわけでこっちも安心して読めるけど、それがなかったらあのスカイツリーでの会話、無理ですよ。辛い。なに千葉の日帰りバスツアーって。せめてもう少し楽しいことしててよ。倫子さんの「奪ってよ!」という言葉、奪われる側からするとたまったもんじゃないですが、僕はすごく共感してしまいました。

労働の素晴らしさは男女に分け隔てなく降り注ぐ


その後失恋した倫子さんは、KEYくんの神ヘルプのおかげもあって、労働への情熱がカムバックします。仕事ばかりしてて「うわ、きもちわる」とよく言われる僕は思わずガッツポーズしながら「そうだ!俺たちは労働でしか自分を表現できないんだよ!」と叫びましたね。まぁそれは言い過ぎかもしれませんが、でも労働って僕は自分をアウトプットするものとして楽しんでいるし、全ての人がそうだったら良いなと常々思っています。倫子さんがゼロから再スタートする姿はかっけぇっすね。よかったよかった。


いや、しかしKEYくんの破壊力はおかしいですね。「不倫なんてやめて仕事しまくろうよ。独身でイイ男なんてそうそういないし、いたとしても今のあんたらとは付き合ってくれないよ(ニコッ)」って、これイケメンじゃなかったら撲殺されてますよね。確実に。

でも、これよーく反芻すると、めっちゃ優しいんですよ。「そうそう」いない、とか、「今の」あんたら、とか、いちいち可能性を残してくれているんですよ。絶対とは言ってない。KEYくんは異常な攻撃性を持っているので一見ヤバい発言になっていますが、真意としては「あんたらがその根性を叩きなおして仕事を頑張っていれば良いことあるよ」と言ってるような気がしてならないんですよ。え?勘違いだって?まぁそこらへんは肯定的に捉えたもん勝ちよ。

KEYくん、それ俺も言ったことある


今巻ではよっぽど鈍い人じゃない限り、KEYくんの悲しい過去をなんとなく察した読者の方が多いと思います。彼はおそらくパートナーを失った経験から必要以上にリアリスティックな男になってしまっていて、良い歳した女3人がキャッキャウフフしてるのがたまらなくムカつくんでしょう。食事のときにカチキレた彼は間違ってない、と僕は思います。でも、端から見てると「やっとまた人生を歩み始めた女性に幾ばくかの慈悲をやれないか?絶対正義を緩めてやってはくれないか?」とも思いました。こう、骨折がやっと治ったヨロヨロの馬に全力で鞭打つような印象を受けてしまって。しかしその頑なな非人間性から「なるほど、こいつも人間なんだな」と思ったりもしますね。あぁ、もう疲れた。書くのに疲れたよおっかさん。

 

最後に。僕も「駆け引きとかそういうの時間の無駄にしか思えないからやめてほしい」と何回か言った経験があります。撲殺してください。

東京を生きる
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